Museo Kircheriano -29ページ目

ヘルボーイ

日本では大コケした「デビルマン」のアメコミ版の映画化とでも言おうか。

ナチスのオカルト実験で冥界から召喚された悪魔の子供がヘルボーイ。

幸いにもアメリカ軍の急襲でナチスの実験は失敗し、ヘルボーイ以外の悪魔は召喚されず、

アメリカ軍に保護されたヘルボーイは、人間の心をもって育ち、FBIのオカルト捜査班に所属することなる。

てな具合に人間の味方となったヘルボーイは、ロン・バールマンが演じているので、とてもゴツイ。

だから華麗なアクションとは異質ないつも力技で事件を解決している模様。

日本人にはチョンマゲの方が気になるよ。まあ、あの頭だと合理的ではあるが。

ヘルボーイはファイア・スターターなセルマ・ブレアにメロメロな純情野郎というあたりは微笑ましい所、これって冷静に考えれば不動明と同じだなぁ。

敵役のゼンマイ君は面白いね~、トンファーが剣になったような武器で、華麗なアクションを決めます。

この敵役は、また出てきてもいいね。

あと、世界崩壊のビジョンで見える世界といい、序盤で戦う敵といい、ラスボスといい、冥界と言いながら、どうみてもラブクラフト的宇宙のモンスターなんですが、どうなのでしょう。

劇中「別の世界の存在を呼ぶ」という言い方をしていることからも、クトゥルフでも呼ぼうとしていた気もする。

でもナチスがそれを呼んでいたら、世界征服どころか、地球そのものが破壊されるだろうことを知っているのだろうか?

ラスプーチンは、世界を終わらせるのが目的のようだから、問題なさそうだけど。

映画自体は面白いですね、X-MENやデアデビルよりも面白いです。

バレットモンク

チョウ・ユンファが2丁拳銃を決めているところをCMか広告かで見て、久々のガンアクションと期待したが。

ちょっと違うようだ。

チョウ・ユンファは、チベット密教に伝わる伝説の経典を守る守護神というか坊さんなんだけど、60年間年は取らない、怪我はしない、殆ど不死身かと思われる存在。

チョウ・ユンファが守る経典は唱えることで何でも叶うらしいのだけど、劇中はナチ残党の親父が若返るところだけが描かれる。

ナチの親父も若返っただけで満足すればよいものを、きっとリューマチも痛風も治ったことだろうから。

う~ん、チュ・ユンファの坊さんはダライ・ラマやパンチェン・ラマと何か関係はあるのだろうか?

それとも脚本家が何も考えていないだけなのだろうか?

戦前の映画「失われた地平線」の方が、マジメだよな、チベット密教の表現も。

トリプルX

久々に放送していたから、見てた。

これって、スパイ映画なんだよなぁ、一応は。

ムショに入るとスケボーできないぞ~、脅されてCIAに入った精神年齢14~5歳のザンダー君、

意外とマジメに仕事をしている気がする。

やはり精神年齢はザンダー君並な悪党といい、見事なくらい少年漫画の世界だなぁ。

ビデオで無茶している自分を撮りたがるのが、なんとも。

敵対的買収って、どうなるのかね

メディアでは、すっかりタメグチのような「ホリエモン」で呼ばれる社長のM&Aの話題で、
今まで知らなかった「ホワイトナイト」だとか、「焦土作戦」みたいな用語を覚えてしまった。
これが良いかはわからんが、とりあえず先に進んだようだ。
さて、今朝のニュースを見ていると気になる新聞記事の紹介、
どうも自民党が敵対的買収の歯止め策を考えているようだ。
そこで出てきたのが、
「敵対的買収の場合、相手企業の経営陣に同意を得る必要がある」ことに
しようとするいうもの。
これ考えた人、違う意味で凄い人だね。

留守電アワー SODANブラザーズ

WOWOW の深夜2時という時間枠なだけに恐らく見ている人は、少ないだろうな。
視聴者からの相談を留守電や、メールで受け取り、それにボブとクリスが
答えるという、普通ならみのもんたがやりそうなことをモノクロのアニメでするという不思議なシロモノ。
内容は、ひとことで漫才です。
クリスがボケで、ツッコミがボブ。
第1話というのか初回放送では、おばあちゃんが留守電を入れてくれているんだけど、最初の方はさっぱりわからないが終わりになると説明書がどうのこうのと言った所で電話が切れている。
クリスのセリフが面白い。
「ボブ、すまないが、ジャパニーズにトランスレーションしてくれ」実にナチュラルに壊れたフレーズ、私も使わせてもらおうと考えてしまう。
二人は、色々と電話の内容を考えたけどわからないから、きっと説明書がないからだと考え、自分たちで説明書を作ってしまう。
実に壊れた番組ですね、久々な感じ。
先週の回では、先のことを考えると口をクチャクチャと音を立ててしまう旦那に、
「夫婦揃って、菊人形になれ!」
「菊人形には未来なんてない!咲いている今だけしかないんだよ!」と恫喝。
宇宙の最初の無についての質問には、無礼講で楽しく生きようという全然関係の無いところで答えを出す。
この番組がいつまで続くかはまったくの謎だが、とりあえず楽しみが増えた。

ピッチ・ブラック

リディックの前作にあたるこれもディレクターズ・カット版が新たにリリースされた。
前作を見たのが結構前になるので、4分ほどの違いがわからなかったが、
内容は、やはり面白い。
見ていて、ふと思ったんだが、映画のクリーチャーには、まったく名前がない。
グッズなんかには名前があるのだろけど、劇中では、名前は不明。
少し気になる。

巷説百物語 狐者異(ちょいネタばれ)

WOWOW は以前から、京極夏彦の映像化に注力していて、「七人みさき」「赤面えびす」「福神ながし」「隠神だぬき」等、4作品を制作している。
前回のシリーズは、怪談を題材にした、「必殺シリーズ」という趣の作品で、
監督も松竹の酒井信行でした。
今回は、以前のシリーズからキャストもスタッフも一新して製作されたみたい。
以前のシリーズは、必殺ばりにキメのポーズや殺しのテクニックを披露するクライマックスが用意されていたけど、
今回は、謎解きがメインなので、サスペンスではおなじみの展開になる。
こちらの方がリアルではあるけど、カタルシスは少し落ちるね。
今回の事件は興味深い、都市伝説そのものが題材だからだ。
確かに怪談というものは都市伝説、そのものだからね。
本所七不思議での怪談話に代表されるように江戸時代は怪談が多かったし、百物語も、この時代の遊びの一つ。
馬鹿らしいと考える人より、「もしかして...」と考える人の方が多かったわけだ。
現代が舞台の「金田一少年」に出てくるような「XX伝説」なんかより、江戸時代の怪談の方がより説得力があるというもの、そこが面白いね。
今回は、佐野史郎さんが出演していなくて、残念だなと思ったら、友人の嶋田久作さんが出ていた。

機動新世紀ガンダムX

今日もLDを視聴するとしよう。
DVD でボックスセットがリリースされたらしいなぁ、これって。
それにしても、これって見れば見るほど、「機動戦士ガンダム」のアナザーサイドというか、ガンダムの呪縛を前提にしているのが興味深い。
ライナーノーツを見ると、よりいっそうハッキリしている。

”「ガンダム」に魂を引かれた自分に気がついたとき・・・”
”「ガンダムX」その出発点と作り手が背負うメタファー”
”この作品は「ガンダム」否定する存在ではない」”

確信犯やね。
アバンタイトルでのガンダム最後の死闘の描写、冒頭に出てくるインチキ・ニュータイプの額の傷と「赤い2連星」という通り名。
改めて見て、ここまで狙っていたんだなぁと感嘆。
最終回に至ってはガンダムの卒業式とでもいう状態。
製作者がここまで”乳離れ”を意図しているにも関わらず、今日も「ガンダム」は製作されている。
こいつが嫌われるとしたら、その部分の大きさ故なんだろう。
これはガンダム一番の鬼子だよ。
個人的には、そうした部分も含めて面白いと思ったな。

レーザーディスク...

最近はDVD ばかり見ているので、すっかりホコリを被っている LD プレイヤー を掃除した。
LD プレイヤーといっても、DVD/LD コンパチブルプレイヤーの DVL-909 なので、DVD プレイヤーのうちではあるんだけど、
DV-747A、RD-XS53、プレイステーション2 とDVD プレイヤーは嫌な事に沢山あるので、必然的にプログレッシブ・プレイヤーが優先になる。
掃除をしたら、動作確認をしないとイカン。
テレビ内蔵の3次元Y/C、デジタルノイズリダクションをオンにして
早速、LDソフトを再生

まずは、

ジャッキー・チェンの「スパルタンX」
これは、ジャッキーの最も脂がのっているころの映画なだけに、
改めてアクションの鋭さを感じる。
DVDやテレビでは、香港版のBGM が流れるので、LDでは劇場版と同じかな?
LDでは、劇場と同じBGMだった、良かったぁ。
さて画質は、DVD 版を見ていないが思ったよりは、良いなぁ。

お次は、安彦良和の代表作「巨神ゴーグ」
これって、SF版宝島とも言うべき、ジュブナイル・アニメーションの傑作だよな。
主人公の少年の視点で語られる物語がなんともノスタルジックで良いのです。
作画も抜群に良いのです。
さて画質は...昔、見た印象とはだいぶ違う。
色むらが少なくて、特に赤でのノイジーな部分が少ない。
シャープな画面だ。

さらにきて、巨神つながりで、富野喜幸だったころの作品「伝説巨神イデオン」
テレビ版のエンディングは、名曲だよな。
主人公たちの心情を表した歌詞がいい。
最終回近くは、毎回キャラクターが死んでしまうので、見ていてキツイ。
シェリルでなくても、あれだけ閉塞的な状況ではおかしくなっても不思議ではないよな。
イデオンは全身真っ赤なので、ノイズが載っているかはわかり易そうだ。
画質はというと、これも良いなぁ。
劇場版の画質も、DVDと比べてもそれほど落ちていない。
さすがにフィルムの傷みたいなものはあるけど。

こうしてLDを見てみるとまだまだ結構見られるものです。
久々に中古LDを漁ろうかと思ったなぁ。

地獄曼荼羅 アシュラ

インド映画のダークサイド炸裂の売り文句と強烈な細密画に惹かれて
購入したDVDの一本
「ムトゥ」なんかを見て気が付くインド映画のフォーマットに忠実でありながら、
気違いのストーカーが主婦の家庭をメチャクチャにして、主婦が復讐すると言う、どう考えても、楽しそうにダンスをする場面が入りそうにない
この映画でもダンスが入っている。
しかもストーカーが楽しそうに、好き好き大好きと歌う場面だ。
主婦の転落描写は、徹頭徹尾不幸と言えるので、わかりやすく、しかも女囚モノの要素まである。
サービス精神旺盛と言うのは、このようなジャンルでもありらしい。
この映画の宣伝部長、沢田亜矢子の吹き替えでみると、映画の楽しみもひときわ引き立ちます。
この映画は、ちょうど離婚したばっかりのタイミングでしたから、セリフにも意味深なものを簡単に見つけた気になる。
相変わらずのアルバトロスだった。