暇つぶし | Museo Kircheriano

暇つぶし

自分の中では「solaris/ソラリス」 は、スタニスワフ・レムの小説、
アンドレイ・タルコフスキーの「惑星ソラリス」が先にあって、
Sun Micro Systems の UNIX OSというの2番目以降に
なるわけですが、実際はどうなのだろう。


レムの小説の発表は、1960年代なわけで、この時代にはモトローラの68000
もないので、ビル・ジョイの頭にもSun Micro Systems の OSも存在しないし
構想すら無いだろうと思われます。
だから、少なくともレムの小説が先であるのは間違いがないところ


また、ソラリスの単語が比較的不変なものであるのか?と考えてみたけど、
そんなわけでもなさそう。
調べれば、solaris という 商品は写真のフィルムにもあったりして、
ますます、わからない。


geek 的な文化では、SFだとかトレッキーとモンティパイソンが当たり前だと
考えるとレムの小説から採ったと考えるのが、やっぱり妥当なのか。
そう思うと、pythonとかいうダイレクトなものから、spam とか、チラホラ
あるよね。物理学でのジョイスみたいなもんだったのかね。


ただ、不思議なのは、レムの小説でのsolaris は「」の話なのだけど、
フィルムにしろ、Sun Micro Systems のOSにしろ明らかに「太陽」の
イメージで使われているんだよな、この名前。


まぁ、水のイメージで「solaris」とは使いにくいかねぇ、やっぱり。
小説になぞらえて、過去のトラウマを引きずり出して、使用者に何度も
絶望を味合わせるのがメインと言われても嫌なのですけど。


フィルムはともかく、Sun Micro System の方は、個人的には過去のトラウマを
幾らでも引きずりださせて絶望を味合わせているので、一応、
小説に準えているのかもしんない。


個人的には、レムの小説ではなく、代表的な「」というと、
完全なる真空」「虚数」というものが浮かぶ。
どちらかを、噂が出てきては消えるOSの名前に使ったらどうかと思う。
それぞれ、「何もない」「存在しない」という意味で付けられている
タイトルだからね。

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