地球が静止する日(リメイク版)
昔、見た映画が今見ると、かなりショボイことは良くある。
特に、感心した映画だと、妙に悲しくもなる。
俺って、アホじゃないですか?!とね
ロバート・ワイズの「地球が静止する日」は、低予算映画ながら、あの当時としては真摯に作られている
異星人とのファーストコンタクト映画です。
しかし、実は当時も変わらないはずなのだろうが、異星人クラトゥさんは、終始
上から目線
で人間を見ている点は注目すべきだ。
実際、宇宙船から出てくるときに米軍兵のミスで銃で撃たれても怒らなかったのは、
人間をミジンコ レベルで見ているからという気がする。
話の本題の地球を静止させる件ですが、これは一見平和的に見えるけど、エネルギーを使う場面が
娯楽や戦争、経済ばかりとは限らない、病院の外科手術という場面は考えなかったのだろうか?
水門の操作中に停止したら浸水することだってあるだろう。
危険な場面での作業だってあるだろう。
そうそう、単純ではないはずだ。
そしてラストの演説は、確かに核開発をやめろと言う意味では平和的だが、
クラトゥさんのロボット、ゴートの破壊力や本星の武装を背景にした一方的な恫喝に近い。
当時のアメリカの考える正義が現れていると思うと興味深いが。
さて、リメイク版は、あちこちでかなり評価が低い。
たしかにツッコミたくなる要素が満載なのは確かだし、
宇宙人にしてもやっぱり結構一方的に、今回は人類を滅ぼそうとするわけですが、
キアヌ君の何を考えているか分からない演技を基本にしたクラトゥはアリだし、
何より、人間と同じ視点でのクラトゥという部分は評価してもいいはず。
子供にお父さんを生き返らせてと言われて困惑したり、思ったより素直な性格で
宇宙人って感じはしないんですが。
地球が静止する理由は、オリジナルとは違い、独りよがりではないのが好感の持てるところ。
だからと言って、映画自体の評価は微妙なのは変わりませんが。
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